Column
「ホームページを作りたい」と相談を受ける中で、実は内容を聞いていくと「Webシステム」に近いご要望だった、というケースがあります。
たとえば、会社案内やサービス紹介を掲載するだけであれば、一般的なホームページ制作の範囲で考えやすいです。
一方で、会員ログイン、予約管理、見積り計算、商品管理、社内向け管理画面、データベースとの連携などが必要になる場合は、単なるホームページではなく、Webシステムとして考える必要があります。
この記事では、Webシステムとホームページの違いについて、初めての方にもわかりやすく整理します。
いろいろ吹っ飛ばして、とりあえず「サーフボードの考え」を見てみる▼
Webシステムとは、インターネットやブラウザを使って動く「業務や処理の仕組み」のことです。
一般的なホームページが、情報を見てもらうためのものだとすると、Webシステムは、利用者が入力・検索・登録・管理・処理などを行うための仕組みです。
たとえば、次のようなものがWebシステムにあたります。
見た目はホームページの一部のように見えても、裏側でデータを登録したり、条件によって表示を変えたり、管理者が情報を操作したりする場合は、Webシステムとしての設計が必要になります。

ホームページとWebシステムでは、考えるべきポイントが大きく違います。
ホームページ制作では、主に「誰に何を伝えるか」「見やすいか」「問い合わせにつながるか」といった情報設計やデザインが重要になります。
一方で、Webシステムでは、それに加えて「どのような処理をするか」「どんなデータを扱うか」「誰がどの情報を操作できるか」「エラーが起きたときにどうするか」など、仕組みとしての設計が重要になります。
たとえば、同じ「お問い合わせフォーム」でも、送信内容をメールで受け取るだけなら比較的シンプルです。
しかし、送信内容を管理画面に保存し、担当者ごとに対応状況を管理し、CSVで出力し、過去履歴を検索できるようにする場合は、Webシステムに近い内容になります。
見た目は似ていても、裏側の作り込みによって、制作期間や費用、保守の考え方が変わってきます。
Webシステムとホームページの違いをあいまいにしたまま進めると、後から次のような問題が起きることがあります。

お客様から見ると「入力して表示するだけ」「一覧で見られればいいだけ」に見える機能でも、実際には細かな条件分岐や管理機能が必要になることがあります。
たとえば、予約機能であれば、空き状況、予約の重複防止、キャンセル、通知メール、管理者確認、利用者への返信など、考えるべきことが多くあります。
表側の画面だけでなく、裏側の運用まで含めて整理しないと、想定以上に大きな開発になる場合があります。
Webシステムは、一般的なページ制作よりも設計・開発・テストに時間がかかります。
デザインを作って終わりではなく、入力内容が正しく保存されるか、権限ごとに見える内容が変わるか、想定外の操作をしたときに問題が起きないかなど、細かな確認が必要です。
そのため、通常のホームページ制作と同じ感覚で予算や納期を考えると、後からギャップが出やすくなります。
Webシステムは、作った後に「誰が使うのか」「誰が管理するのか」「データをどのように扱うのか」が重要です。
運用ルールが決まっていないまま開発すると、完成後に使いにくい仕組みになってしまうことがあります。
たとえば、管理画面を作ったものの、実際に更新する担当者には項目が多すぎて使いにくい、必要な検索条件が足りない、CSV出力の形式が社内業務に合っていない、といった問題が起きることがあります。
Webシステムでは、個人情報や業務データを扱うことがあります。
そのため、ログイン管理、権限設定、データの保護、不正アクセス対策、バックアップ、プログラムの保守なども重要になります。
公開して終わりではなく、安定して使い続けるための管理も必要です。
最初は必要な機能だけで作っていても、運用後に「この項目も追加したい」「別の部署でも使いたい」といった要望が出ることがあります。
最初の設計によっては、機能追加のためにプログラムだけでなく、データベースの構成から大きく見直す必要が出る場合もあります。
将来すべてを予測することはできませんが、今後どのような使い方をする可能性があるかは、最初に確認しておくことが大切です。
現在の担当者がシステムに詳しい場合、操作説明や入力補助などを省いて、費用を抑えて作ることがあります。
そのときは問題なく使えていても、担当者が変わると「使い方が分からない」「入力ルールが分からない」といったことが起きる場合があります。
今の担当者だけでなく、将来別の人が使うことも考えて設計することが大切です。
Webシステムでは、扱うデータ量や利用人数によって必要なサーバー環境も変わります。
大量の商品データや画像を扱ったり、多くの人が同時に利用したりすると、サーバーの性能によっては検索や画面表示が遅くなることがあります。
システムの機能だけでなく、どのくらいのデータを扱うのか、どのくらいの人が利用するのかも事前に考えておく必要があります。
決済サービスやGoogle関連サービス、メール配信サービスなど、Webシステムでは外部サービスと連携することがあります。
しかし、外部サービス側の仕様変更やサービス終了によって、今まで使えていた機能が動かなくなる場合があります。
自社だけでは管理できない部分があることも理解したうえで、連携方法や保守について考えておくことが大切です。

株式会社サーフボードは、福井で最も歴史のあるホームページ制作会社です。
1996年創業以来、ホームページ制作を一筋に800社以上のホームページやWEBシステムの構築をしてまいりました。
ホームページ制作でお困りのことやご相談がございましたら、お気軽にお問合せくださいませ。