Column
海外のお客様に情報を発信したい、外国人採用を強化したい、海外の取引先にも会社案内を見てもらいたい。
このような目的で、多言語サイトを検討する企業も増えています。
ただし、多言語サイトは、日本語のホームページをそのまま翻訳すれば完成するものではありません。
今回は、多言語サイトを作るときに考えておきたいポイントをご紹介します。
いろいろ吹っ飛ばして、とりあえず「サーフボードの考え」を見てみる▼

多言語サイトとは、日本語以外の言語でも情報を見ることができるホームページのことです。
たとえば、
など、さまざまな方法があります。
必ずしも、日本語サイトにあるすべてのページを翻訳する必要はありません。
まずは、「誰に」「何を」「どの言語で伝えたいのか」
を考えることが、多言語サイトを作る第一歩です。
多言語サイトを作るとなると、
「日本語サイトを全部英語にしないといけない」と思うかもしれません。
しかし、目的によっては翻訳する必要のないページもあります。
たとえば、海外の取引先に会社のことを知ってもらうことが目的であれば、
などがあれば十分な場合があります。
逆に、日本国内向けの採用情報や地域限定のサービスなどは、外国語版では必要ないかもしれません。
外国人採用が目的であれば、採用ページを優先して翻訳する必要があります。
日本語サイトと外国語サイトは、必ずしも同じページ数・同じ構成である必要はありません。
目的に合わせて、必要なページを考えることが大切です。
意外と忘れやすいのがお知らせやブログです。
日本語サイトで、
「夏季休業のお知らせ」
「新製品を発売しました」
「展示会に出展します」
という記事を公開した場合、外国語サイトではどうするのでしょうか。
すべて翻訳するのであれば、日本語の記事を公開するたびに、外国語版の記事も作る必要があります。
一方で、
という運用もできます。
更新頻度が高いページほど、多言語化すると運用の負担も増えます。
そのため、制作するときに「どの情報まで外国語版を更新するのか」を決めておくとよいでしょう。
以前に比べると、ブラウザやスマートフォンに搭載されている翻訳機能はかなり便利になっています。
外国語のホームページを開くと、
「日本語に翻訳しますか?」
と表示された経験がある方も多いと思います。
そのため、必ずしもすべての会社が独自の外国語ページを作らなければならないわけではありません。
「海外から見る人はそれほど多くないけれど、たまに外国の方にも見てもらいたい」
という程度であれば、ブラウザの翻訳機能で十分な場合もあります。
まずは、本当に外国語ページを作る必要があるのかというところから考えてもよいでしょう。

Google翻訳などのサービスを利用して、日本語のホームページをその場で翻訳して見てもらう方法もあります。
日本語ページを一つひとつ外国語ページとして作る必要がないため、比較的手軽に多言語対応できる方法です。
最近の自動翻訳はとても優秀で、一般的な文章であれば、内容を理解してもらうには十分な場合もあります。
一方で、
などは、意図した意味にならなかったり、不自然な表現になったりすることがあります。
また、自動翻訳を利用する方法は、
example.com/en/
のように、正式な外国語ページを作る方法とは異なります。
翻訳サービスを経由して表示する場合は、元のホームページとはURLや表示方法が変わることもあり、翻訳された文章を会社側で細かく調整することも難しくなります。
そのため、
「まずは日本語が読めない方にも、おおまかな内容を理解してもらえればよい」
のであれば、自動翻訳を利用する方法も選択肢のひとつです。
一方で、
「会社の正式な情報として外国語で発信したい」
「専門的な内容を正確に伝えたい」
のであれば、外国語ページを作り、翻訳内容を確認しながら掲載する方法が向いています。
フォームも、多言語サイトでは注意したいところです。
日本語のフォームに、
という項目があったからといって、そのまま外国語に翻訳すればよいとは限りません。
国によって、住所の書き方や考え方が異なります。
郵便番号の形式も違いますし、「都道府県」という項目が必要ない国もあります。
電話番号についても、海外から問い合わせてもらうのであれば国番号を考える必要があります。
つまり、フォームは文章を翻訳するだけではなく、外国の方が実際に入力できる内容になっているかまで考える必要があります。
英語の問い合わせフォームを作れば、当然、英語で問い合わせが届く可能性があります。
そのとき、
誰が返信するのでしょうか。
多言語サイトを作るときは、
といったことも考えておく必要があります。
英語サイトには「お問い合わせください」と書いてあるのに、「英語で問い合わせが来ても誰も対応できない」となってしまっては困ります。
ホームページを多言語化するときは、ホームページの先にある対応まで考えることが大切です。
多言語サイトを作るときは、ページ内の文章を翻訳するだけではありません。
たとえば、画像の中に「選ばれる3つの理由」「お問い合わせはこちら」などの日本語が入っている場合、自動翻訳では外国語に変わりません。
そのため、必要に応じて日本語版・英語版など、言語ごとの画像を用意する必要があります。
会社案内や製品カタログなどのPDF、動画内の日本語テロップも同じです。
「ホームページは英語なのに、PDFを開いたら全部日本語だった」ということもあるため、
などを、どこまで外国語対応するのかも考えておきましょう。
また、日本語を外国語にすると文章の長さが変わるため、
といったこともあります。
そのため、翻訳した文章を入れるだけでなく、それぞれの言語で実際の表示を確認することも必要です。
さらに、公開後に料金やサービス内容を変更した場合は、日本語ページだけでなく、英語版や中国語版なども修正する必要があります。
画像やPDFも外国語版を作っていれば、そちらも修正が必要です。
つまり、多言語サイトは、言語が増えるほど制作時だけでなく、公開後の更新作業も増えるということです。
そのため、最初に「どこまで多言語化するのか」を決めておくことが大切です。
ここも勘違いしやすいところです。
英語ページや中国語ページを作ったからといって、それだけで海外からアクセスが増えるわけではありません。
もちろん、きちんと外国語ページを作れば海外からアクセスすることもできますし、検索エンジンに表示される可能性もあります。
ただし、国によって利用されている検索エンジンやSNS、Webサービスは違います。
日本でGoogle検索対策をしているからといって、同じ方法だけで世界中から見つけてもらえるとは限りません。
多言語サイトは、
日本国内にいる外国人の方に情報を届けたい
という目的でも、とても有効です。
一方で、
海外にいる人から新規問い合わせを増やしたい
という目的であれば、多言語サイトを作るだけではなく、その国で使われている検索サービスやSNS、広告なども含めて考える必要があります。
「多言語化」と「海外集客」は、分けて考えたほうがよいでしょう。
日本では普通に使っているWebサービスでも、海外では同じように利用できるとは限りません。
たとえば、
などです。
国や地域によっては、特定のサービスへのアクセスが制限されていたり、一般的に利用されていなかったりする場合があります。
そのため、海外にいる方を対象にするのであれば、
日本語サイトをそのままコピーして翻訳するだけではなく、
ホームページで使用している外部サービスが対象となる国でも利用できるかを確認する必要があります。

サーフボードでは、多言語サイトを作ること自体は、とても良いことだと考えています。
今は、国籍や言語に関係なくさまざまな方がホームページを見る時代です。
海外のお客様や取引先、外国人の求職者など、日本語以外の方にも情報を届けられることは、会社にとって大きなメリットがあります。
ただし、多言語サイトを作るときには、思っている以上に制作や運用のコストがかかることも知っておく必要があります。
たとえば、翻訳費用やコーディング費用だけではありません。
画像の中に文字が入っていれば外国語版の画像が必要になりますし、お知らせや問い合わせフォームも、内容によっては外国語用に作り直す必要があります。
そして、これは公開した後も同じです。
日本語ページを修正したら、英語ページも修正する。
画像を変更したら、外国語版の画像も変更する。
言語が増えるほど、修正にかかる時間や工数も増えていきます。
だからこそ、最初に
「どのページまで多言語化するのか」
を決めておくことが大切です。
すべてのページを翻訳する必要はありません。
場合によっては、Google翻訳などの自動翻訳や、ブラウザ・スマートフォンの翻訳機能を利用することで十分なこともあります。
ただし、自動翻訳はとても便利になった一方で、専門用語や業界特有の表現などは、意図したとおりに翻訳されないこともあります。
また、外国語の問い合わせフォームを作るのであれば、
「外国語で問い合わせが来たときに、誰がどう返答するのか」
という公開後の運用についても考えておく必要があります。
多言語サイトだからといって、最初から大きく作る必要はありません。
まずは、誰に見てもらいたいのかを考えて、どのページを翻訳するのかを決める。
そこから必要に応じて、少しずつ広げていけばよいと考えています。
株式会社サーフボードは、福井で最も歴史のあるホームページ制作会社です。
1996年創業以来、ホームページ制作を一筋に800社以上のホームページやWEBシステムの構築をしてまいりました。
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